訪問看護サービスって具体的に何をするの?
健康管理と日常生活のサポート
訪問看護の基本業務といえば患者さんの健康管理と日常動作の手助け。健康管理で行うことは、血圧・体温・脈拍測定のバイタルチェックです。患者さんの小さな変化を見つける大切な業務。毎日行うことなので、仕事に慣れてしまい作業だけに集中してしまわないように気をつけましょう。また、患者さんとの会話から異変や違和感を見逃さないことも大事なポイント!表情・声・言葉遣いまで細心の注意を払いましょう。
日常動作では、食事・着替え・入浴などの援助を行います。日常サポートで大切なのは、個人の意志を尊重することです。本当に患者さんの手となり足となる気持ちで日常をサポートしましょう。必要以上にお世話を焼くのは絶対NG!患者さんができることは、どんなに動作が遅くても自力でさせましょう。
医療処置からリハビリまで
看護師が施す医療行為は
●医師の指示で行える医療行為(点滴・インシュリン注射など)
●医療機器の管理(人工呼吸器・在宅酸素・持続点滴など)
主にこの2つです。近年では、患者さんの病状が安定するとすぐに在宅療養に移行するケースが増えています。そのため、以前訪問していた家に突然知らない医療機器があることは珍しいことではありません。臨機応変に対応できるよう、医療機器の種類や作動方法をしっかり学んでおきましょう。
リハビリでは、寝たきりで関節・筋肉が固まらないようにする予防・訓練、身体機能を維持する基本動作・生活動作の練習を行います。肝心なポイントは相手の「やる気」を引き出すこと。リハビリの重要性・効果を説明するだけでなく、動作ができたらちゃんと褒めて意欲を高めてあげましょう!
介護者の支援
患者さんのご家族をサポートすることも訪問看護師の大切な役割。一般の人が自力で介護生活を送ることは、精神と体力に大変負担がかかります。心細い中でも介護を必死に頑張るご家族を、あなたの力でしっかり支えてあげてください。
介護者をサポートするために看護師が行うのは、患者さんがどんな病気かを教えること、そして介護をする上での注意点とアドバイスを伝えることです。患者さんとご家族が楽しい毎日を送れるように、介護者のわからないことや不安をしっかり聞いてひとつひとつ丁寧に解消してあげましょう。
看護師自身がどれだけ心を込めて看護を行うか、さらにそのご家族をどれだけサポートするかで家庭の未来は大きく左右されます。「訪問看護師」の仕事の重みをきちんと認識して、介護者支援に取り組みましょう。
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