訪問看護のスペシャリスト!
訪問看護認定看護師とは?
訪問看護認定看護師とは「在宅看護に関する高い水準の知識と実力を有している」ことが国から認められている看護師のこと。認定されるための条件は
①保健師・助産師・看護師いずれかの免許を取得していること
②免許取得後、実務研修が通算5年以上であること(うち3年以上は認定看護分野の実務研修)
③認定看護教育機関の課程(6ヶ月:615時間)を修了していること
上記の3項目をクリアして認定審査(筆記試験)に無事合格すれば、訪問看護認定看護師として活躍することができます!
優れた看護能力を有する認定看護師は、看護師のリーダー的存在です。国が特に人材を欲している訪問看護の分野で、率先して看護ケアの質の向上に貢献することは日本全体の医療を助けることにもつながります。
現場で求められるスキル
訪問看護認定看護師になることで、求められるスキルとは一体なんでしょう?
現場での一番の違いは、立場が変わること。高い看護実践力と知識を持つ有力な人材として、看護師全体を教育するポジションを担うようになります。そのため、高い看護能力と人を指導するスキルが求められます。誰もがはじめは仕事の幅が広がることで戸惑うかと思います。しかし徐々に「自分の仕事だけを考える」から「訪問看護ステーション全体を支える」に考えがシフトしていきます。目の前のことをひとつずつ丁寧にこなしていけば、認定看護師としての自覚はちゃんとついてくるので大丈夫ですよ。
「人に教える」ということは、自身の経験・スキルが人を通して広がっていくこと。教育する立場に立ったら、「教える」ことへの責任をしっかり持ちましょう。
何より大切なのは患者さんのQOLを満たすこと
私が訪問看護認定看護師になって、特に考えるようになったのは「患者さんの価値観を尊重すること」でした。誰からも邪魔されることなく、ひとりひとりとしっかり交流することができる訪問看護の仕事は、患者さんの人生に大きな影響を与えます。だからこそ、自分の価値観や都合を押し付けることはせず、相手の考えていることをきちんと聞き出すことが大切だと強く感じています。私は看護業務を行う前に、まず「この人が自分らしく生きるお手伝いとはどういうものだろう?」と自分に問いかけるようにしています。
患者さんを尊重しながらコミュニケーションをとっていると、気持ちが伝わるのかちゃんと相手も心を開いてくれます。ひとりひとりとの出会いを無駄にせず、「心」を通わせる本当のふれあいを大事にしましょう。
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