未来の訪問看護師に伝えたい「現場で求められるスキル」と「やりがい」

"訪問看護認定看護師"が語る!訪問看護の世界
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訪問看護師になりたい方へ

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求められる臨床経験と判断力

訪問看護師の仕事は、ある程度の看護スキルと臨床経験が求められます。訪問看護ステーションの採用条件に掲げられる年数は、だいたい3~5年以上であることが多いです。しかし訪問看護師の人材不足は深刻であるため、中には経験が浅い看護師でも積極的に採用しているところもあります。
しかし私の見解からすると、この仕事は「経験浅くて入れたラッキー!」と簡単に働けるような職種ではありません。「百聞は一見に如かず」という言葉があるように、実際に現場を見てきた人とそうでない人には大きな差があります。それだけのスキルの溝を埋めるためには、人一倍の努力が必要とされます。
実務経験がここまで重要視される理由とは一体なんでしょう?それは「判断力の有無」です。訪問看護は1人で考えて行動する仕事。目の前で起こる事柄に対処する判断材料には、やはり現場経験があるか否かが大きく作用するのです。

訪問看護師に向いてる人チェックリスト

「訪問看護師になりたい」というあなたのために、訪問看護師が向いている人のチェックリストを作ってみました!該当項目が少なくても自信を無くすのではなく「今、自分に求められているスキルがなんなのか?」を考えるヒントにしてみてください。



【訪問看護師適性チェックリスト】
□人と1対1でコミュニケーションを取るのが苦ではない
□聞き上手で心が柔軟な人(相手の価値観を尊重できる)
□相手の気持ちを察することが得意
□予測能力が高い(危険回避・早期発見のため)
□目標を達成する意志が強い(高い看護スキルが求められるため)

以上が頼りにされる看護師に共通する特徴5つです。性格上向き不向きはあっても在宅看護に対する思い次第で、自分はどんな風にも変われます。「人を助けたい」というその大切な気持ちを忘れないでくださいね。

訪問看護師のやりがい

訪問看護師の仕事でやりがいを引き出してくれるのは、やはり患者さんからの「ありがとう」です。
私の過去の仕事で印象に残っているのは、最期が近かった患者さんとのエピソード。その患者さんはとても人懐っこい方で、私に対してすぐに心を開いてくれました。しかし話が途切れることがないくらい仲良くなった頃、患者さんは寿命を向かえ息を引き取りました。
私の中で患者さんは大切な友人でもあったので、一時は深い悲しみからなかなか抜け出せないでいました。そんな中、ステーションに一通の手紙が届きました。それは亡くなられた患者さんが最後に残した私への感謝の手紙でした。文中の「あなたがいてくれてよかった」という文字を見たとき、はじめて心から「訪問看護に携わって良かった」と感じることができました。
訪問看護は「人と繋がること」の大切さを教えてくれる、大変奥が深い仕事です。

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